中学時代は野球部だった七味おやじです。
一番上の子と真ん中の子が中体連(部活)でバスケットボールをしています。一番上の子はキャプテンを務めました。中3の8月で引退しています。真ん中の子は(記事執筆時点の)現在も活動中です。
そして二人とも中体連(部活)と街クラブを掛け持ちしてバスケ活動をしています。
クラブチームの記事はこちら。
ミニバスの記事はこちら。
中体連(部活)がいいか?街クラブがいいか?Bリーグがいいか?で悩む親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?私の意見としては中体連(部活)と街クラブ or Bリーグを掛け持ちした方がいい!です。JBA登録については中学校の部活顧問と街クラブ or Bリーグとよく話し合って決めた方がいいです。ルールがコロコロ変わってややこしいです。
なぜ中体連(部活)も必要と思うか?その理由を記事としてまとめます。
中学校の友人関係は大切!
きわめて当たり前のことを書いておりますが、中学校の友達は大切です!中体連(部活)か?街クラブか?Bリーグか?で悩むお子さんはきっとミニバスからバスケを始めているのではないでしょうか。バスケが上手くなりたいという気持ちは十分わかりますが、ミニバスから続く友情も同じくらい大切です。
中学校には複数の小学校から生徒がやってくるでしょう。ミニバスでは競合相手だったチームの子と新たに仲良くなることも大切です。さらに、中学から新たにバスケを始める子もいるでしょう。そういう周囲の子ども達と仲良くなった方が中学校生活が楽しいでしょう。
周囲とバスケのレベルが合わないかもしれませんが、一つ上の学年の公式戦に出られるチャンスもあります。私の一番上の子は中2のときから公式戦に出ています。たくさん試合経験を積んだ方が上達します。同級生だけでなく上級生や下級生との人間関係もまた重要です。
高校生になるとそれぞれバラバラの学校に行くので、言うなれば少年時代から続く友情を育む最後の3年間になります。バスケの実力向上という観点では街クラブ or Bリーグに劣る印象ですが、部活には部活の良さがあります。近隣の中学生と競い、友達の輪が広がっていく機会も必要です。
基礎体力を向上させるために必要!
部活では校舎回りのランニングなどの基礎体力向上から始まります。特に1年生のときは、これでもかというほど走らされるのではないでしょうか。街クラブやBリーグでも基礎体力の向上に取り組みますが、どちらかといえばバスケのスキルトレーニングが主体となります。つまり、両者でトレーニングの質が異なります。
街クラブやBリーグだけだと、基礎体力向上はゴソッと抜けてしまうリスクがあります。基礎体力が著しく成長する子はスキルが少々追いついていなくてもキープレーヤーになることがあります。体幹の強さでバスケ経験の少なさを補ってしまうことも。スラムダンクの桜木花道みたいに。
特に感じる基礎体力の向上としてあげたいのは、持久力です。子供たちが通っている中学校の特徴なのかもしれませんが、長距離走がとにかく伸びてます。1500m、3000mなどの長距離においては他の部活よりも抜きん出てます。バスケはとにかくよく走るスポーツなので、重要な要素です。
街クラブやBリーグでは校舎回りをしている時間はありませんので、基礎体力は部活でしっかり土台作りをしておいた方がいいですよ。自主トレで走り込みをするほど中学生はストイックではありません。
複数の世界があった方が精神的に楽!
街クラブやBリーグはバスケの上手い子ばかりです。レギュラーになれる保証なんてないですよ。シックスマンになれる保証すらありません。実力主義のシビアな世界です。同じポジションに自分よりバスケが上手い子がいると試合出場の機会も限定的になるでしょう。
でも、部活に戻ればきっとエースでしょう。そこで活躍すれば失いかけた自信も取り戻せます。そして街クラブやBリーグでもう一度力試しをすればいいんです。中学生には伸びる時期、伸び悩む時期が交互にやってきます。複数の世界をもっていれば、その行き来の波を上手に吸収できます。
まだ中学生ですから、体の成長と心の成長も見ながら、両方の場をうまく活用した方がいいと思います。特に中1、中2の間はまだ子供みたいな子も多くいます。テクニックだけでは、体の強さに太刀打ちできないこともあるでしょう。試合に出れない状況を長く続けるよりも、試合に出場して経験を積ませた方が伸びます。
学力のライバルが必要!
他の中学校の生徒と学力を比較するのは難しいでしょう。中学校や教科によって平均点も変わってきますので、単純に点数を比較するだけでは自分の学力を把握できません。部活をやっていなくても、同じ中学校の生徒と学力比較すればいいのですが、そんなつまらない話を日常的にするでしょうか?比較したとしても、通ってる塾、部活の時間など環境のせいにして終わりです。
同じバスケ部の生徒との比較ではいかがでしょうか?同じ時間の授業を受けて、同じ時間の部活をやって、同じテストを受けた結果の比較です。子供に逃げ場なしです。掛け持ちの街クラブやBリーグのせいにするかもしれませんが、成績落ちたらやめさせるよ!ってくぎを刺しておけば終了です。子供目線で考えても、同じ環境の周囲の子よりも学力が低いと流石に焦りますよね。
それに部活の人数にもよりますが、数人ぐらい頭のいい生徒がいるでしょう。そこを目標にして勉強をさせればいいと思います。一番上の子は差が広がるばかりで置いて行かれましたが、それでも自分の学力を把握する上で貴重な存在だったと思います。勉強と部活を両立させて文武両道を実践している生徒が周囲にいるという現実を知ってもらわなければなりません。
顧問がいてくれることの安心感!
子供が勉強で進学するにせよ、スポーツ推薦で進学するにせよ、部活の顧問の先生がいるという安心感は大きいです。中学生の多くは高校に進学しますので、その際に力になってくれるのは学校の先生になってくるでしょう。街クラブやBリーグでも力になってくれると思いますが、最終的には中学校の先生を頼ることになります。担任がスポーツ推薦に明るい先生ならばよいですが、そうとも限りません。そんなときに顧問の先生が頼りになります。
街クラブやBリーグのコーチはバスケのスキルコーチという役割であって、学校の先生としての役割を有していません。だから、学校の先生に求めるべきことを彼らに求めることは筋違いです。一方、子供の進学に対して相談に乗ることは学校の先生の役割ですので、そこはしっかり相談してもいいでしょう。
街クラブやBリーグのコーチはスポーツ推薦のためのアピールチャンスを与えてくれるかもしれませんが、それ以上でもそれ以下でもありません。進学を担保する役割はない!ということを認識しておくべきです。
部活をやると顧問の先生に面倒を見てもらうことになります。その安心感は街クラブやBリーグから得られるものではありません。スポーツ推薦の脈がなさそうならば勉強しろって言ってくれるでしょう。逆に脈がある場合は、顧問の先生と街クラブ or Bリーグを上手く使い分けながら、可能性を探るのもよいでしょう。
まとめ
友人関係、基礎体力の向上、複数の世界をもつ精神的なゆとり、勉強のライバル、顧問の先生の協力など部活でしか得られないものがあります。バスケのトレーニングスキルだけで判断せず、こういった側面も考えた上でご検討してはいかがでしょうか?子供たちに部活もさせてよかったと思う七味おやじでした。