一番上の子のクラブチーム卒団を見届けた七味おやじです。
一番上の子がクラブチーム(バスケ)を卒団しました。ミニバスを卒団した後、クラブチームのトライアウトに挑戦し、それから3年間お世話になりました。
はじめの1年半は強豪クラブチームに入団したという意識もなく、週1日だけスキルトレーニングに参加するという関与具合でした。中2の後半に本格的にクラブチームに籍を置き、全国大会出場を目指してバスケに取り組んできました。
1世代上の学年が全国大会で好成績を残したこともあり、その水準でバスケに取り組むことになり、それ相応のプレッシャーと闘ってきたと思います。ひとまずはお疲れ様と言ってあげたいです。
クラブチームに関する記事はこちら。
クラブチームで全国大会に出場した記事はこちら。
三年間、クラブチームに参加した感想を今回は親目線で記事にしたと思います。
第3の居場所
第一の居場所を家庭とするならば、第二の居場所は学校や部活になるでしょう。そして、第三の居場所としてクラブチームがあったように思います。バスケットという観点ではライバルです。しかし、コートを離れると同世代の友達だったと思います。映画を見に行ったり、家に泊まりに行ったり、仲間と共に楽しそうに過ごしていました。
それぞれ別の高校に進学し、離れ離れになることに寂しさを感じていることでしょう。同じ目的意識をもった同世代の友達は、学校の友達とはまた違う存在だったと思います。住んでいる地域もさまざま。通っている中学校もさまざま。ただし、バスケが上手くなりたいという気持ちだけは同じ。その共通点が友達関係をより深いものにしていたと思います。
この複数の居場所を所有するということ自体が良かったです。社会人になると家庭と会社が多くの時間を費やす居場所となりますが、第三の居場所がある人もいらっしゃるかと思います。それは素敵なことだと思います。それぞれの組織にはそれぞれの目的や連帯感があり、それらを使い分けて自分が存在する。人にはいくつかの顔があり、それぞれの顔に適した所属組織がある。そういうことになるかと思います。一番上の子にとって、クラブチームはバスケを鍛錬する共通目的をもった組織であり、その共通目的ゆえに学校とはまた違う人間関係がありました。
関係の継続性
アラフィフ世代との大きな違いはデジタルツールの有無です。中学生の頃からスマホを持ち歩き、SNSやLineでつながっているという点が大きく異なります。高校に入るとそれぞれの道を歩むため、友人との関係性は薄くなりますが、如何せん継続的につながっているのです。そして、それぞれが情報交換を行うことになるでしょう。きっと高校生になって急成長を遂げる子も出てくるはずです。そのような情報もまたモチベーションの源になるはずです。
この関係の継続性ですが、リアルな体験を共有した関係だからこそ継続性が生まれると考えます。苦楽を共にした関係が継続するということは今の時代の特徴です。もちろん、SNSだけでなくときにはリアルな再会をもって継続していくことでしょう。
バスケに限らず、同級生の活躍から刺激を受け続けることができる。それは、デジタルネイティブ世代にとって当たり前のことかも知れませんが、アラフィフ世代の私にはすごいことだと思います。高校では別のチームに所属したが、大学ではまた同じチームに所属することもあるかもしれません。また、バスケ以外の世界で再びリアルにつながるかもしれません。昔よりも学生時代の友人との関係が財産になる可能性は高いはずです。
輪の広がり
高校でバスケを継続するにあたって、他のクラブチームやBリーグユースからも選手が集まります。それらのチームですが、すでに対峙しているケースが多いように感じます。これもまた不思議な縁です。ミニバス、中学校の部活だけでもそのようなケースは多発しますが、クラブチームに所属しているとさらに範囲が広がります。同じ都道府県に限らず、近隣の都道府県や全国にも広がります。バスケに限らずスポーツのおもしろいところかもしれません。どんどん人の輪が広がることが本当に多いです。
近隣のクラブチームですら、すでにファーストネームで呼び合う子が多く、その輪は今後どんどん広がるでしょう。高校に行っても、カップ戦などの遠征で再会することも多いはずです。もしかすると、ミニバス時代から知っている子との再会というケースもあるでしょう。
そして、先述のデジタルツールもありますので、どこで関係が復活するかわかりません。それも試合の対峙を重ねるほどに、リアルな対面が増えるほどに、新たな関係の輪が広がるのでしょう。クラブチームを通じて地域に閉ざされた世界が一気に広がり、デジタルツールで継続性が生まれる。繰り返しになりますが、アラフィフ世代が経験したことのない環境で子供たちは人間関係を構築しているのです。ただし、変わらないことはデジタルツールはあくまで補助的な役割しか果たさず、関係を作るのはリアルな世界ということです。どれだけ真剣にバスケに向き合えたかが根底にあり、それを継続するにあたってデジタルツールが一役買っているに過ぎないということです。そのように考えると、若いうちに何かに打ち込むことのメリットは昔よりも格段に価値が上がっているように感じます。
まとめ
クラブチームの卒団を見届けて寂しい気持ちはありますが、ここで学んだこと、体験したこと、築いた人間関係を今後の財産としてほしいです。それだけ濃厚な時間を過ごしたと思います。次は真ん中の子にバトンを渡して、高校での活躍を目指して精進あるのみです。改めてクラブチームは有意義な場所だったと思う七味おやじでした。