ビジネスにおいて対話が重要だと思う七味おやじです。
会話とは日常的な出来事を取り留めなく話すこと。対話とは利害が一致しない両者が落とし所を見つけるために話すこと。本記事ではこのように、会話と対話をそれぞれ定義したいと思います。
さて、ビジネスや会社内で重要なのは会話でしょうか?対話でしょうか?
学生時代であれば気の合う仲間と行動を共にするケースが多いので、圧倒的に会話が必要だと思います。家庭内でも同様です。家族内での利害関係など気にしていたら、ギスギスした雰囲気になってしまいます。子供は今日あった出来事を取り留めなく話すものです。夫は妻の取り留めない話に、タイミングよく相槌を打つものです。
一方で、ビジネスでは対話が必要となってきます。上司、同僚、部下でさえ利害関係が発生します。ましてや、顧客や協力会社とはそれ以上の利害関係が生まれます。つまり、それぞれに主張や思惑があり、自身のそれを通したいという願望があることになります。自分自身の主張を抑え込んで我慢を続けると、ストレスは溜まる一方です。対話には一定の衝突があると割り切って、落とし所を見つける術を見つけなければなりません。
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相手との人間関係、力関係でも対話の仕方は変わってくるでしょう。上司や顧客に対しては、自分が弱い立場になります。でも、衝突を嫌がって逃げていると、言われたい放題になりかねません。上手くかわしたり、バックれたり、カウンターパンチを準備しながら、落とし所を見つけていくことになるのではないかと思います。逆に、後輩や協力会社に対しては、自分が強い立場になるかもしれません。そんなときも、あくまで対等な立場で対話する心がけも必要です。自分がされて嫌なことは、相手にしない。人によってコロコロ態度を変えていると、人からの信用を失います。
感情には論理で、論理には感情で。どこかで聞いた言葉ですが、なるほど!と思います。「論理 対 論理」で対話を続けていると議論が平行線になることがあります。かと言って、「感情 対 感情」だと喧嘩になってしまいます。右脳と左脳の使い方もこれに似ているかもしれません。根拠のない感覚による議論だけでは現実味を帯びません。かと言って数値だけの議論では、面白みの欠けたつまらない結論しか出ません。要はバランスが必要です。
自分の中にある手札を整理して、効果的にそれを使いたいものです。そして、自分の感情もうまくコントロールし、熱くなり過ぎず、かと言って熱量不足にならず。餅は餅屋に任せて、自分の相対的な役割も認識しながら、でしゃばり過ぎず、引き過ぎず、上手くやっていきたいものです。そんなことを思う七味おやじでした。