肩の力を抜いて働くコツ10個。

アラフィフになって肩の力を抜いて働けるようになってきた七味おやじです。

20代〜30代の自分からは想像できません。もっとガツガツしてました。年齢を重ねて体力は落ち、頭の回転も悪くなり、老眼がはじまり、白髪が増えて、気力も衰えておりますが、唯一良くなったことがあります。それは肩の力を抜いて仕事できるようになったことです。

なぜ、肩の力を抜いて働けるようになったのだろうか?自分でも不思議です。今回は、その理由やコツなどを考えてみたいと思います。

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目次

コツ①:他人と自分を比較しない。ようにする・・・

ヒトは他人と自分を比較してしまうものです。出世や年収や評価という軸で他人と自分を比較すると勝っても負けても疲れます。

周囲でマウントを取りたがる人もいるでしょう。我先にとアピールを続けるのもどこか虚しく思います。小さな成功を大成功の如くアピールしている資料を見ているとあくびが出ます。そんな資料には次の成功を生み出すための失敗が出てきません。学びのない資料です。

競争社会で育ってきたので、他人と自分を比較するように教育されてきたわけですが、アラフィフになってくるとその競争がどうでもいいことに思えてきます。

それでも、やはり心の底のどこかで他人と自分を比較してしまうときは、比較軸を変えるのもいいかもしれません。どちらが楽しい生活を送っているか?どちらが自分の時間を多く持っているか?どちらが飲み友達が多いか?どちらが小さな幸せを見つけるのがうまいか?どちらが日常の些細なことに感動できるか?軸はいくらでも作れます。

出世や評価や年収は何かとトレードオフの関係にあるのかもしれませんね。1日は24時間しかない。それは人類に平等ですので何かを得るために使っている時間は、別の何かを体験できません。

他人と自分を比較しない。比較してしまうときは、別の軸で比較する。それが肩の力を抜いて働くコツだと思います。

コツ②:自分のキャラクター(信頼性)を理解する。そして、利用する。

会議をサボっても許される人、怒られる人がいます。でたらめな日本語でも妙に伝わる人もいますが、綺麗な日本語でも伝わらない人もいます。虚勢を張ってもバレない人もいますが、すぐにバレる人もいます。これは単純にキャラクター(個性)に起因すると結論づけるのは安易です。

会議をサボっても許される人は、会議の時間に会議以上の価値ある何かをやっている人と考えた方が自然です。

でたらめな日本語でも相手の心に刺さるのは、経験に基づく具体や考え抜いた発言だからこそ!と考える方が自然です。

虚勢を張ってもバレない人は、日常的に信頼感があるから虚勢を張ってもバレないと考えた方が自然です。

つまり、表面的なこと(会議に出席する、綺麗な日本語で話す、ここぞ!という時でも馬鹿正直)を超えた何かがあるから周囲も「まぁ、いいか!」と良い意味で諦めてくれるのでしょう。自分のキャラクターの土台は周囲からの信頼度合いに依存している気がします。

「自分のキャラクターを理解する」は「周囲の信頼感がどの程度か理解する」に近しいのではないでしょうか?特にビジネスにおいては。それを理解した上で、これぐらい枠からはみ出しても許されるな?と測りながら無駄を省いていくことが要領だと思います。

だから、要領のいい人は、無駄な会議に出席しなくても重要な会議には出席します。「自分の活動」と「会議で得られる情報」を天秤にかけて、どちらを選ぶべきか?自分の頭で考えて判断しています。そして、周囲には重要な会議だけ出席して要領が良いと言われるのですが、自分なりの判断軸をもってるだけの話だと思います。

自分のキャラクター(信頼性)を理解して無駄を省く。そうするとストレスも減って肩の力が抜ける気がします。

コツ③:反射的に「はい」と返事しないようにする。

会社とは不思議な場所です。難しいことが上から下に、右から左に流れてくるものです。端的に表現すれば、難しい仕事を誰かに押し付けたいのです。だから、反射的に「はい」と返事するのも考えものです。出来もしないことを安請け負いしてしまうことになります。

反射的に「はい」と返事してしまいそうな時は、沈黙で代替すればよいわけです。そしてその「間」の中で、自分の頭で考える。この仕事はやる価値があるのか?自分にとって成長につながるのか?自分だけでは手に負えそうにないので仲間はいるのか?などなど。そして、それらを素直に相手にぶつけて対話をすればいいと思います。

そうすると依頼者が困るケースも多いかと思います。なぜならば、上から来た仕事を下に、右から来た仕事を左に流しているだけですから。直感的に難しいと思って、何も考えずに周囲に振ってる場合、「なぜ?」と問われると依頼者はフリーズします。そこから、しどろもどろの回答がはじまるので、「仰ってることがよくわかりません。もう一度、説明してもらえますか?」とさらに突っ込むと他に流れていくことも多い気がします。そして、「面倒な仕事を依頼しにくいなー、コイツ!」と依頼者が直感すればそれでいいのです。

反射的に「はい」と返事しないことで、自分の頭で考える時間が生まれます。そうすると、仕事を選択する術ができます。どうせならば、やりたい仕事に多くの時間を割いた方が肩の力も抜けます。

コツ④:要所では「わからない」と素直に言う。

先述の『反射的に「はい」と返事しないようにする』の裏面です。なんでもわかる天才は世の中に多くいないでしょう。それなのに、「わからない」というコトバを会社であまり聞きません。一方で空返事の「はい」はよく聞きます。

要所で「わからない」という一言を発しないのは考えものです。なんでもかんでも「わからない」と発言していると確かに周囲から嫌われるでしょう。会社は学校ではないので、勉強して来い!と言われそうです。しかし、要所は別です。要点をうやむやにしていると後で痛い目に合います。ここは要所だなと直感したら、不確かな部分について「わかっていない」ことを素直に伝える。そうすると、周囲もその一言を待ってました!という空気感が醸成されます。そこから活発なディスカッションがはじまることも多いです。相手がどこまで「わかってる」かなんて、推し量れないものです。

では、なぜ「わからない」というコトバを発することに抵抗感があるのでしょうか?格好が悪いからだと思います。周囲の目を気にしているから、格好が悪い「わからない」というコトバが出てこない。要所で「わかない」と発言すること、わからないことをうやむやにして後でもめること、どっちが格好悪いですか?

要所で、不確かな部分を見つけたら、素直に「わからない」とぶつけてみましょう。その方が肩の力も抜けます。気も楽です。

コツ⑤:頭の中の円グラフを仕事100%にしない。

会社以外の生活を大切にしましょう。恋愛、家族、副業、資格取得、ボランティア、趣味、食い道楽なんでもいいと思います。勤めている会社の仕事は生活の一部に過ぎません。

私も子育てと称して、子供のバスケ観戦を楽しむことで随分救われてきました。今、副業としてブログを書いていることも楽しいです。会社が「資格、資格」とうるさいので、本業とあまり関係のない資格(一応、取得推奨資格ではある)に挑戦して楽しもうと思っています。

私自身、20代〜30代の頃は頭の中がほとんど仕事だったと思います。そういう時代だったということもありますが、持続可能な生活とは思えません。もちろん当時は仕事にのめり込んでいて、それはそれで楽しかったです。しかし、もしタイムマシーンで20代に戻れるならば同じ過ごし方をしたいとは思いません。

何歳で定年を迎えるか、仕事を終えるか、だんだん境界線が曖昧になってきています。持続可能な働き方を見つけて、肩の力を抜いて継続したいものです。

コツ⑥:肩に力が入っているサインを自分で認識する。

仕事人間になっている自分を認識するサインを素直に認める。このサインは人それぞれでしょう。例えば、爪が伸びている。髪が伸びている。髭剃りの刃を変えずに使用している。歯ブラシがクシャクシャになっている。体重が増減する。部屋が散らかってる。色々な例があげられます。つまり、日常がおろそかになっているケースが多いかと思います。

このようなサインに自分自身で気づくことも大切です。そして、そのサインを素直に認めることが大切です。

そのようなときは有給取得のタイミングです。ビジネスパーソンとしてのキャリアは長い。ずっと肩に力が入っているともちません。仕事以外の日常や趣味に関心を移して、意図的に肩の力を抜くようにした方がよいでしょう。

一昔前は、残業の多さや有給の残日数を自慢する人も多かったです。自分がどれだけ頑張っているかを他人に承認してもらいたいのでしょう。しかし、そのような働き方は褒められたものではありません。他人に強要されるものでもありません。

仕事中心の生活になっていて、日常がおろそかになっているサインに気づいたら、周囲に遠慮くすることなく有給取得しましょう。冗長ですが、まだまだ先は長い。休むことも大事です!

コツ⑦:愚痴を言えて信頼できる同僚を見つける。

昭和のサラリーマンを長く続けてきた親父世代を尊敬します。彼らがハードワークを継続できた要因はなんだろう?ふとそんなことを考えたりします。

真っ先に思いつくのが、「赤ちょうちん」です。

金曜日の夜は、「赤ちょうちん」で上司や仕事の愚痴を言いながら、憂さ晴らしをしてきたことでしょう。もちろん、すべての人にあてはまることではありません。しかし、多くの昭和のサラリーマンがそうしてきたのは事実でしょう。

そのような先達の知恵は素直に受け入れた方がいいのではないかと個人的に思います。昨今の若いビジネスパーソンは良くも悪しくもドライです。無理して上司や先輩と飲みに行く必要はないと私も思います。一方で、愚痴を言い合える同僚がいないのも寂しくないかな?と心配になります。

職場におけるドライな人間関係を続けていると、結局キャリアを終えるまで希薄な関係性を継続してしまうのではないでしょうか。キャリアはキャリア。人間関係は人間関係。

一期一会を大切にして、ときには愚痴を言い合える同僚と「赤ちょうちん」で憂さ晴らしするのもいいかと思います。ただし、愚痴を言い合うのは信頼できる人だけに限定しときましょう!

コツ⑧:すべてを自分でやろうとしない。

まじめな人ほど自分で仕事を完結させようとする傾向が強いように思います。また、若いうちは人に仕事を依頼することもはばかられるものです。しかし、冷静に考えて、自分がいなければ仕事は回らない!と思うのは、背負いすぎかもしれません。

仕事が属人化してしまっているのは、頑張って業務を担当している人の責任でもないでしょう。マネジメントの問題です。そして、決して好ましい状況ではありません。職場ごとに事情はあるにせよ、誰かが抜けると仕事が回らない状況は避けるべきです。

昨今、日本でもIT化が進んできていますので、ルーチンワークは工夫次第で減らすこともできるでしょう。IT化に費用対効果を求めるマネージャーも多いかと思いますが、事業継続性の話です。日本における働き手は今後減少していきます。まじめに働く人が抜けて業務が継続できないときに困るのは、マネージャー自身でしょう。

そして、自分が思う以上に自分がいなくても仕事は案外に回っていくものです。ビジネスパーソンを20年以上続けてきましたが、誰かが異動したり、誰かが退社したために、完全に業務が止まった経験はありません。もちろん、私が異動したり、退社したケースも同様だと思います。

すべてを自分でやろうとせずに、素直に人に頼りましょう。一人の人間にできることはたかが知れています。チームで結果を残せばいいのです。それぐらいの考え方の方が、肩の力を抜いて働けるような気がします。

コツ⑨:キャリアや働き方は真っ直ぐな1本道ではないと知る。

事業を取り巻く環境が大きく変化することがあります。昨今ではコロナ禍がわかりやすい事例だと思います。社会環境が変われば仕事のやり方も変わります。求められることも変わります。つまり、キャリアや働き方には時々曲道があるわけです。

曲道に差し掛かったときにアクセル全開では、コーナーを曲がり切れないでしょう。ときにはアクセルを緩めてスピード調整する必要があります。

あとは、そのタイミングを自分で感じ取れるか?結構、難しいですよね。しかし、ビジネスパーソンであれば、避けられない課題でしょう。

曲道がときどきあるんだな。そう認識しておくと、その準備ができます。人間は基本的に変化を嫌う生き物ですから、意識していないと従前と同じことを続けたくなります。

働き方の変化についてまとめた記事はこちら。

環境変化に上手く対応すれば、成功の確率も上がるような気がします。つまり、曲がり角を曲がって直線に入ってからアクセルを踏む準備ができているか?と捉えることもできます。

物事の成功には実力以上の何かが関係しています。実力だけで成功を何度も起こせる人はごく一部の限られた商才をもった人物ぐらいでしょう。

頑張るべきタイミングで頑張ればいいんだな。今は曲がり角かな?(しばし休息だな)などと考えていると、肩の力も抜けてきます。

コツ⑩:大きな波に乗る。

もう、波に乗って先に運んでもらおう!ぐらいのいい加減さは必要だと思います。もちろん、波が来ない時期もありますが、長いキャリアの中で波は何度か来るでしょう。

波とは社会環境の変化に伴いビジネスチャンスが生まれるうねりみたいなものです。その波に上手く乗り、その波にしがみついていると、結構遠くまで運んでくれるのではないでしょうか?

ただし、波の到来を自分なりに予測し、波に乗る準備をしていないと

その波を予測して準備しているプロセスもまた楽しいものです。予想が見事に外れたり、タイミングが予想以上に早かったり、遅かったり。

自分一人では大きなうねりなど作れないだろうと分を知ることも大事かもしれませんね。

誰かが作った波に上手に乗れるように準備しておく。それが自分にとって都合のいいキャリア形成かもしれないぐらい。それぐらいの他力本願な発想もときには必要。

自分ですべてをコントロールなどできません。でも、自分でコントロールできることも少なからずある。

そんなことを意識しながら、自分でコントロールできることのみに集中すれば、肩の力も抜けてくるのではないでしょうか。

まとめ

アラフィフになって先が見えてきたから肩の力が抜けている部分もあります。一方で、日本以外のどこかの国に生まれ育っていたら、あるいは今の時代に社会人をはじめていたら、普通に肩の力を抜いてキャリア形成できていたのかもしれません。意識して働き方を見つめ直すことで、今ある環境でももっと楽しむことも可能だと思います。残念ながら長く働かないとやっていけない時代になってきてますので、肩の力を抜いてエンジョイ!キャリア形成!と思う七味おやじでした。

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