もうかれこれ20年以上ビジネスパーソンをやってきた七味おやじです。
ビジネスパーソンが頭の使い方を学び、「頭のOS」をバーションアップするために読んでおいた方がよいと思う本を8冊紹介します。
どちらかと言えば古い本が多いです。私の本棚に以前からあり、なかなか手放せない本たちです。つまり、20代〜30代のときに読み、いまだにときどき読み返す本になります。もちろん比較的最近の本も含まれてはいます。改訂が繰り返されている本もあります。アラフィフになって改めて読み返すことで、はじめて読んだ当時とは異なる発見があったりします。同じ著者の本や同じ分野の本を読み続けるのも「頭のOS」をバージョンアップする上でおすすめのアプローチです。
専門書のような難しい本を省き、読みやすい本のみを選択しています。個人的には良書ばかりだと思います。読んでみるご検討を一度してみてはいかがでしょうか?「頭のOS」のバージョンアップは汎用性があり、実用的なのでおすすめです!
おすすめの本①:パラダイムの魔力/ジョエル・バーカー
初版発行が1995年4月10日と古い本ですが、今でも読み継がれるロングセラーです。将来の見通しを立てるための普遍的な原理が書かれた本です。変化の激しい時代になったからこそ、読み返してみるべき一冊です。パラダイム・シフトの波に乗るか、飲まれるか、その違いは大きいです。今の時代にあったおすすめの一冊です!
おすすめの本②:仮説思考/内田和成
読みやすい本だと思います。最も答えに近いと思われる答え(仮説)をもって仕事に取り組むことの重要性を説いています。若いビジネスパーソンは一度読んでみると、今後の仕事の進め方が変わるのではないかと思います。ビジネスパーソンの頭の使い方という観点では非常に読みやすく、はじめの一冊としておすすめです!
おすすめの本③:論点思考/内田和成
おすすめ本②と同じ著者の本になります。やらないことを決める上で、重要な考え方が記されています。網羅思考はやめて、仮説思考をもって論点を明確化していく。仮説思考と論点思考はセットで読んでみる価値がある本だと思います。こちらも仮説思考と同様にビジネスパーソンの頭の使い方をマスターする上でおすすめの一冊です。
おすすめの本④:右脳思考/内田和成
筆者の思考シリーズ三部作の完結編です。ビジネスは機械を相手にするのではなく、人間を相手にします。ロジックが正しくても、それですべてうまくいくわけではありません。完結編では左脳(ロジック)だけでなく、右脳(観・感・勘)によるインプット、右脳(腹落ち・感情移入)も必要と説いています。三部作すべて読むと、筆者の考えがよく理解できます。なかなか言語化できないテーマをしっかり言語化したおすすめの一冊です!
おすすめの本⑤:プロの学び力/清水久三子
学生の勉強とビジネスパーソンの勉強は異なります。なぜ、ビジネスパーソンは学ぶのか?という本質的な問いからはじまります。資格取得ブームで会社からも推奨資格が提示される時代になってきました。自分の頭で考えることなく、言われた通りに資格取得を目指すのも考えものです。何のために学ぶのか?そしてどのレベルまで学ぶのか?そんなことを考えてみる上でおすすめの一冊です。
おすすめの本⑥:プロの資料作成力/清水久三子
日本で1日に何枚のパワーポイントのスライドが作られているのだろうか?ビジネスパーソンをしていると、そんなことを日々感じてしまいます。その資料は何のために作られているのだろうか?誰にどんな行動をとってもらいたいのだろうか?そのためには何をわかってもらったらいいのだろうか?そのために相手をどのような状態にすればよいのだろうか?資料作りの根底にある考え方から説明されています。テクニックに寄りがちな分野ですが、資料作りにおける根底の考え方がしっかりしているので読み応えのある一冊です。おすすめです!
おすすめの本⑦:クリエイティブマインドセット/トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー
創造性の発揮の仕方やデザイン思考について書かれた本です。人間が本来持っている能力を引き出せるような考え方が随所に散りばめられています。職業を「労働」と捉えるか?「キャリア」と捉えるか?「天職」と捉えるか?それは、自分が自分の職業をどう見るか次第。そんな「ハッ!」とすることも書かれています。読んでいると非常にポジティブになれるおすすめの一冊です。
おすすめの本⑧:デザイン思考が世界を変える/ティム・ブラウン
「人間中心」のイノベーション・アプローチとして注目されているデザイン思考に関する本です。IDEO(アイディオ)というデザインコンサルタント会社のCEO職を、創業者であるデイヴィッド・ケリーから2000年に引き継いだ方が書かれた本です。上記のおすすめ本⑦(クリエイティブマインドセット)と合わせて読んでみるとよいかと思います。「イノベーション」というコトバが叫ばれるようになって久しいですが、デザイン思考のような人間中心の思考法は必要だと思います。VUCAな時代だからこそ読んでみる価値のある1冊です。おすすめです!
おすすめの本⑨:人間における勝負の研究
将棋棋士の米長邦雄さんが書かれた本です。勝負論として素晴らしいのですが、人生論としても素晴らしい一冊だと思います。かっこいい大人とはこういう人なんだろうなと思える一冊です。初版は平成5年3月1日ですので、30年ほど前に書かれた本となりますが、今読んでも新しいから不思議です。時代は変わっても普遍の考え方や哲学があるのであろうと気付かされます。おすすめです!
まとめ
ビジネスパーソンにとっての学びとは自分のキャリア形成に役立ったり、業務に活かせるという前提が必要になってくるかと思います。その中で、自分の「頭のOS」をもう一度バージョンアップしてみるというアプローチは効果的だと思います。OSというファンダメンタルな部分を見直すと、業務の仕方も変わってくるかもしれません。個別具体な領域ではありませんが、ビジネスパーソンとして共通して学びのある本だと思いますので、一度目を通してみていかがでしょうか?と思う七味おやじでした。