全国大会とは全く無縁の人生を送ってきた七味おやじです。
先月、一番上の子(中3)にバスケの全国大会に連れていってもらいました。途中で負けてしまいましたが、ここまで来おったか!とおやじとして感慨深いものがありました。
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子供が全国大会という晴れ舞台に立つ意義について、七味おやじの考えをまとめてみました。ぜひお楽しみください!
中学バスケの全国大会に出るためには?
人口の多い都道府県に住んでいると、部活で全国大会に出られる確率は相対的に低くなるでしょう。同じ都道府県でも中学校の生徒数は一律ではありません。大きな街の大きな中学校が有利になりがちです。なぜならば、バスケ部の人数が増える可能性が高くなるからです。さらに、予選の試合数も多いので勝ち上がることは容易ではありません。
学校数が少ない都道府県の方が予選の試合数が少ないので有利でしょう。ただし、同じ中学校にバスケの上手い子が集まるかは運次第です。顧問の指導にもよるかもしれません。しかし、公立中学校の場合はこれも運次第です。部活の競技が分散することもあるでしょう。
もう一つ忘れてはいけないこと、それは強豪私立中学校です。そのような学校ではセレクションで選ばれた子供たちが入学してバスケの英才教育を受けています。住んでいる都道府県にこのような強豪校がある場合、全国大会への道は険しくなってきます。
全中に出場するためには、都道府県の予選を1位通過(優勝)しなければならないので、このような諸条件は考えておいた方がよいでしょう。
一方、街クラブやBリーグでは住んでいる地域は関係なくなり、チームの所在地が影響します。そして、中学校ほど街クラブやBリーグは多くありません。数に対する公平性という観点では部があるように思います。
全国大会を目指すのであれば、街クラブやBリーグに所属する方が部活よりも相対的にコントロールしやすいでしょう。
中学バスケの全国大会への出場が意味するものは?
2022年は全中が8月、Jr.ウィンターカップと全クラが1月に開催されました。開催されるタイミングに差がありますので、どの全国大会を目指すかで意味合いは変わってきそうです。
8月の全中に出場する子は1月のJr.ウィンターカップも目指すケースが多いのではないかと思います。バスケの才能に恵まれていると思います。その才能を開花させる周囲の環境にも恵まれていると思います。
1月に行われる全国大会について考えてみてください。私立高校の受験の1ヶ月前、国公立高校の受験の2ヶ月前です。全国大会を目指すためには、子供たちにも覚悟が必要になってきます。
受験で進学するのか?スポーツ推薦で進学するのか?受験で進学するけど、強豪校でバスケをするのか?いろんな選択肢があります。スポーツ推薦で進学するにせよ、受験勉強は必要です。
受験という試練と向き合いながら、全国大会に向けて1月までストイックに自分を追い込むためには、将来の進路に対する子供なりの考えや覚悟が必要になってきます。
中学バスケの全国大会に出場して得られるものは?
高校でインターハイやウィンターカップを目指すにあたり、チーム内での競争はさらに熾烈になります。予選を勝ち上がるにはハードなゲームを制さなければなりません。明らかに中学レベルとは異なる次元です。
そういった競争社会を生き抜くための自信として、全国大会出場という経験が活きてくるでしょう。しかも、その経験を得られるタイミングは、中学生である子供たちの人生の中ではU12とU15のみです(もちろん一学年下で経験する人もいるでしょう)。全国大会出場の経験は、今後の熾烈な競争社会を生きていく上で、かけがえのない経験となるでしょう。
全国レベルを水準として、自分の実力を相対的に推し量ることもできます。全国レベルで勝ち上がるために、どれくらいの努力が必要か?高校入学までにどれくらい体を作らないとダメか?子供なりに自分と向き合うことになります。中学バスケの全国大会は途中経過であってゴールではありません。高校バスケに進んでいくための試金石となるでしょう。
苦楽を共にした仲間との最後の晴れ舞台という側面もあるでしょう。仲間は高校進学と同時にそれぞれの道を歩むことになります。最後にして最大の晴れ舞台で勝利の喜びを、敗北の悔しさを共有できることはお金では決して買えない素敵な思い出になるでしょう。
まとめ
中学バスケの全国大会に連れていってもらっておやじ冥利に尽きる一方、加速して進む子供の自立がさみしくもあります。自分とは完全に異なるキャリアに進んでいこうとする子供を陰ながら応援するしかないのでしょう。嬉しさ半分、寂しさ半分の全国大会でした。
もし、自分が10代に戻ることができるならば、全国大会を目指したいと思う七味おやじでした。